確定申告とは何か?

確定申告とは、一年間の所得を申告し所得税を納めるための申請になります。
会社員は会社が給与から源泉徴収で税額を納めますが、個人事業主となる小規模事業やフリーランスは自分で行わなければいけません。

所得税を収める為の手続き


所得税を収める為の手続きを確定申告と言います

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間で得た所得の全てと、所得税を計算し税務署に申告をする事です。
確定申告書は、e-Taxを利用する方法、国税庁のwebサイトから専用のファイルをダウンロードしプリンターに印刷する方法と税務署や最寄りの市役所などに直接足を運び取る方法、もしくは税務署から郵送してもらう方法の4つがあります。

確定申告書を提出する場所は所轄の税務署の窓口となっており、郵送でも可能です。
確定申告書を提出する期限は2月の半ば頃から3月の半ば頃となっており、この期間内に申告ができなければ、遅れた日数分の延滞税が生じてしまうので注意しましょう。

確定申告の対象者

確定申告は基本的に個人事業主やフリーランスで収入を得ている人が対象ですが、場合によっては会社員も申告をしなければいけないケースもあります。
1年間の所得が2000万円を超えている場合、会社員としての所得の他に副業としての所得が20万円を超えている場合、会社員としての所得が2ヶ所以上あり、どちらかが20万円を超えている場合には、会社員やアルバイト、パートの人でも申告をしなければいけません。

また、退職時に退職所得を受給し、その内容を会社に提出していない場合や、65歳未満の場合108万円以上、65歳以上は158万円以上の年金やその他の年金を受け取っている場合にも申告をしなければならないので注意しましょう。

会社員(源泉徴収)と個人事業主(確定申告)の違い

源泉徴収は、会社が給料から事前に税金に必要な金額を差し引いてくれます。
確定申告は個人で1年間の所得を全て計算して税務署に確定申告書の提出をします。
つまり、源泉徴収は会社側が所得に関する税金の計算や手続きの一部を事前に行ってくれているため、個人で税務署に申告をする手間が省けます。
確定申告は全ての計算を個人で行い、それらをまとめた確定申告書を税務署に提出するため、源泉徴収と比べると手間がかかります。

源泉徴収は会社が代わりに給料から税金を差し引いてくれているので未納の防止や過払い、不足の防止などがメリットです。
しかし、上記でも説明したように会社員であっても確定申告を個人で行う場合には、給料から税金を引かれていない所得に関しては、確定申告をしなければならないので注意しましょう。
また、源泉徴収で計算された税金の金額は毎年、年末調整を行い、再計算をし、そこで1年間の所得に対しての税金に過不足がないのかを確定します。
その際に過不足があった場合にはその後、不足の支払いもしくは、払いすぎていた場合には、超過分の返済が後日行われます。

確定申告は、会社員の給与と違い日々の売上や経費など事業に関わる収支を全て申告し所得に対して所得税が加算される手続きです。
日々の収支を大まかに把握して申告する場合は白色申告を、細かに管理して申告する場合は青色申告をしますが、青色申告の方が正確な収支が把握できる代わりに税務の知識と手間が必要になりますが、その分税制上の優遇を受けられる制度になっています。

確定申告も正しく行えば問題はありませんが、所得税の計算を各自で行うために申告漏れや脱税に繋がりやすく、防止策として罰則もありますので日々の収支をしっかりと管理して深刻する必要があります。

最近では、税理士さんに申告をお願いする他にWebサービスや財務管理ソフトなどで簡単に申告書類を作成できるものが多く、申告もe-Taxなどのオンライン申告ができるようになるなどペーパーレスやオンライン化が広まってきています

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