理容の経営戦略家

キーワードは『唯一無二』
      ー小林広明さんー

《複業美容師》ゲストは理容師としてメンズ特化&面白いキャッチフレーズ「中百舌鳥で一番入りづらい理容室」でお客さんの心を掴むサロンを経営している小林さんです。
よろしくお願いします。
まずどうしてこのキャッチフレーズに?

[小林] まずは第一に『お客さんに喜んでもらうこと』その上で『スタッフに喜んでもらうようにしっかり利益をだすこと』を心掛けています!
スタッフが満足した状態じゃないとお客さんを満足させることはできないと考えているので!

サロンは他と差別化するために《入り口をわかりにくくして、看板を取って》それでも流行ってたら「なんだここスゴいな」みたいな噂が立つかなと思って、オープンした時にあえてわかりにくい場所に出しました。

小林さんのサロンはメンズ客を惹き付ける<この値段でこんなにしてもらえる!>っていうメニューが売りだそうですがどんな特徴かありますか?

一番選ばれているメニューは【カット+お顔剃り+シャンプー+スタイリング】のオーソドックスなコースですね。
ちょっと他店と違うのは、HPBに掲載しているんですが割引はしていませんあえて割引をしないことによってリピート率を上げようと初めから振るいをかける感じでやっています。
あとはスタッフに最初は時間かけてもいいから格好良くしてくれって伝えてます。
また、<家で(自分でも)出来るように>を意識していて最後のスタイリングしているところを画像or動画で撮影させていただきます。
動画の場合はそのままお客さんの携帯へ、画像の場合は説明書き付きでLINEで送らせていただいてます。

そんなことまで⁈

ご希望のお客さん全員へやっていますがこれも実は戦略の1つ。
お客さんとLINEで繋がることが出来るので、LINE 経由で予約をとってもらえるよう誘導していくことでHPBなどの有料集客をいつでも止められるようにもっていけるようにしています。

特化することでスタッフ&お客様を幸せに
では次に複業の方の質問に入らせていただきます。どんなことを?

複業でやっているのはオーナー業、提携している結婚相談所からの紹介料や、こちらも提携している薄毛治療の病院へ紹介して薬処方でのマージン、あとは卓球の先生です。

卓球の先生での複業(収入)ですか?

そうなんです。元々母が卓球の先生で、僕も小学生の頃からやっているので親孝行を兼ねて。
将来的にはビジネスにして母が卓球だけをしながら生きていけるような状態をつくるのも目標の1つでもあり非常に楽しんでやっています。

すごい親孝行ですね。
小林さんは色んなことを仕掛けていて非常に戦略家だと思うんですが、そういうのは自分で色々考えて実行に移すタイプですか?
それとも情報収集して分析した上でさらに落とし込む感じですか?

独学で経営の勉強はいっぱいしました。
戦略に関しては『ランチェスター経営』を参考にしています。ランチェスター経営←戦争での勝ち方を会社の経営とかに丸々持ってきた感じで、大きい会社に小さい店がどうやって勝っていくのかっていうような本があるんです。
『特化していけ!』っていう感じの唯一無二の武器を作ってその一点のみで勝つ!という。

へえ。面白そうね本ですね。
薄毛治療の病院や結婚相談所とはどういう風になって提携話になったんですか?

薄毛治療の方はお客さんで薄毛で悩んでいる人が実はいっぱいいて、シャンプーとかでは治すまでは難しいなと思い色々調べた結果「やっぱり薬が一番生える」って答えにたどり着いたんです。
で、どこか理容師とコラボしているところはと近くの病院をあたってみたりしたんですけど見つからなくて、色々検索したりなどした結果、渋谷のクリニックと提携しました。

渋谷ですか?お客様は大阪ですよね?大阪から東京まで足運ぶんですか?

いやっそれがLINEの無料通話で診断ができるので行かなくても薬が処方出来るんです。お客さんは東京どころが一回も病院に行かなくてもいいんです。

今はそんなこと出来るんですね。では結婚相談所の方は?

結婚相談所の方は、友達と一緒に《男の人をトータルで格好良くさせよう!》っていうブームを作ってたんですね。
僕は髪型を、服装のアドバイスをしてくれる女性の方もいて、恋愛コンサルタントみたいな人もいた。そんな人達で婚活パーティーまではいかないけど合コンより緩い飲み会みたいなものを定期的にやろうかって話になって。
そこに結婚相談所の人もやりたいって参加されて、そこから知り合って提携しましょうかとの話になりました。

なるほど。男性目線から入っていった感じですね。
あとこれめちゃめちゃ気になっているんですが、新店舗ではオーダーメイドスーツを扱うとの話があるようですが?

知り合いでオーダーメイドスーツを販売している方がいて、心斎橋にある2店舗目を《30代以上のメンズを格好良くする》のコンセプトでやっているのでトータルプロデュースできたら面白いって話で。
『身だしなみ』『髪型』パーソナルトレーナーも入るので『身体』も格好良く、あとはドライヘッドスパっていう輪郭変わるくらいの効果が出るヘッドスパを取り入れるので『顔』も格好良くと4つの角度から攻めるトータルプロデュースのお店です。
スーツは後付けな感じなんですけど、偶々知り合いがいたのでじゃあって話しになりました。店内にスーツ採寸スペースは特別作ってはいないんですが近くだし、来てもらったりもできます。

小林さんのイメージだと色んな知り合いの方がいるのでお互いに送客し合っているような、人との繋がりを大事にして送客システムを構築してる感じですかね?

そうですね。
『みんなで協力し合って上にあげていこうよみたいな感じで仲間集めている』感じです。
そのために色んなところに顔出して、色んなところで種撒いてました。
常に何かこの人に貢献出来ることはないかって考えて動いて信頼関係を築く

理容業界に新しいビジネスモデルを
なるほど。知り合いを多く増やす種は大事ってことですね。
では本業とのウエイトの割合はどの程度を意識してやっていますか?

自分の売上げは減らそうとしたいなと思っています。今は100万位売上げたらいいかなと。
今はカット:経営=8:2位ですが、2店舗目でスタッフも増え経営が上手くいかないとスタッフみんなを不幸にしてしまうので、経営に割く時間をもっともっと増やしていかないといけないと思っていて、ゆくゆくはカットの方を1or2割にもっていきたいなと。
カットしている時が一番楽しいので鋏を置く選択ではなく減らしてやり続けたいです。

収益的なことだと理容室との売上げと提携などの複業としての割合としてはどうですか?

複業の方は全然ですね。
ちょっとした飛び道具的な感じなので理容以外のことに関しては1割もないです。

今後の展開として今仕掛けていていることなどでどのくらいまでいきたいと思っていますか?

実は2店舗展開でスタイリストが僕含めて2人しかいないんです。それでスタッフ8人。
僕が狙っているのは2店舗目のスタイリスト1人で免許持ってない人が常時2人、アシスタント1人のような人員構成で売上げがしっかり上げられるようなお店を作りたいと思ったんです。
なぜかと言ったら、理容師さん自体がまず少ないので理容師スタッフの確保が難しい。
これで理容師さん1人できちんと売上げられるビジネスモデルが成功すれば現在理容師として頑張って1人で四苦八苦しているような人達にこのビジネスモデルを伝えていけるかなと。そしてそれをコンサル業として利益もしっかり上げて増やしていけたら尚いいなと。
そこまで考えた上で今回の容師以外の人を雇っていけるお店を作ろうと思ったんです。

小林さんの構想だと技術の他にも色んな売上げがあったりして成り立つようなお店を作りたいっていう考えですか?

いやっ他の業種と組み合わせて法律に引っかからない唯一無二のものを作りあげるってことですかね。
技術売上なんですけど、ドライヘッドスパとかパーソナルトレーナーは免許がいらない。マニュアル化すればバイトでも回るお店を作ることが可能なんです。
結婚相談所の提携とかはサブの小さなパーツなのでメインはやっぱりバイトで回りしかもしっかり売上げが上がる店。
そのビジネスモデルを1年後位にもう販売する方まで持っていきたい。

あとは最終は僕は1対1でしか接客しない、めちゃくちゃ贅沢なお店をポツンと建てて僕のお客さんはそこでしか切らない。あとは経営にまわる。これが理想。

これ言っておきたいってことありますか?

今、美容師さんも理容師さんもスタッフ確保にすごい苦労していて、スタッフを辞めさせないように辞めさせないように頑張っていると思うんですけど、僕はスタッフは辞めてもいいと思ってるんです。
僕もスタッフ確保にずっと悩んでいたんですけど、例えばスタッフが独立したいとなったら全力で応援して独立成功させてあげる方向にもっていきたい。それじゃ自分の店が発展しないって言われるんですけど、そうじゃなくて[うち出身の誰かがめっちゃ成功]→[うちの株も上がる]→[その噂を聞いた新しいスタッフがどんどん入ってくる]。結果、良いスタッフがどんどん循環して入ってくるサイクルを作れると考えているんです。
だから僕の店で働く場合は幸せにしますけど、独立したい人も全力で応援したい
世の中の理美容の今の辞めさせない風潮じゃなくて「むしろやめてもっと羽ばたいてそして大成功してくれよ」って思っています。

ありがとうございました

 


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