プラットフォームビジネスの仕掛け人の武器はマーケティング

異色な経歴を武器に
巻き起こせ!イノベーション旋風っっ‼️
〜坂本威さん〜

《複業美容師》ゲストは美容師の顔だけじゃなくSEやDJ音楽プロデュース、はたまた広報企画にマネジメントと多彩な経歴を持つ坂本さんです。
よろしくお願いします。
まず本業である美容師としてはどんなことを想いながらお仕事されていますか?

[坂本] 僕は実家が代々美容師で職業的には5代目(‼︎)になるんです。小さい頃から美容が生活の中にあったのでなるべくしてなった感じです。
途中違う仕事(インフラ系システムエンジニア⁉️)をやってみた時期もあったんですけど、「やっぱり自分は美容!」ってなり、今は毎日楽しくて仕方ないって感じでやってますね。
始めは日本全国自分の行きたい地域で、人が足りない友達のお店で働きながら、実家もたまに手伝ったりして。で、下町に興味があったので墨田区で下町の接客を学んで、下町を好きになり台東区にサロンを出しました。

複業との働き方のバランスをすごく考えてるということでしたが、本業美容師とのバランスは?
具体的な数字で例えば1日の労働時間にすると?

50%ですかね。
僕は朝8時には店に居て、他の仕事もするので終わるのが午前0時頃。1日16時間位サロンにいます。それを週6で、あと1日は休みじゃなくてその日に外にでる仕事をします。ただ僕の場合は働くって感覚ではないんです。暇があれば店に居たかったり、人と話したいので。

それはすごい。
仕事的にお客様の予約の空き時間ができちゃうことがあると思うんですが、どう捉えてますか?その時間を活用とかは?

そこは空き時間がないように組んでますね。予約で1日の中での空き時間は10分あればいい位です。
下町の良さって、時間を詰めたり遅らせたりとかお客さんが結構融通聞いてくれるんですよ。なので全てLINEで時間コントロールして、前のお客さんが少しでも早く終われるなら早く来てもらってができるんです。

坂本さんの個室サロンはどんな感じなんですか?

お店12坪の半分がお客さんのフリースペースです。
家族みんなで来て施術はお母さんだけの時もある。完全に貸切でお客さんの予約は重ねません。
これも<ブランディングの1つ>でもあります。
プリンターも自由に使っていいし、WiFiも使えます。プロジェクターもある。仕事もできるし、遊べるし。アニメ観る人もいれば映画観る人も。

美容師としての活動で集客や心構えだったり接客で大事にしていることはありますか?

集客では確実に『自分っていう人間はこういう人だよっていうのを造っていくのが大事』かなって。
僕はマーケティングが専門なんですけど、マーケティングって≪相手の人がどう思っているか≫っていうところがすごい大事なんです。やっぱりお客さんは施術してもらうスタイリストが一体どんな人なんだろう?って気になるらしいんですよ。
だから自分の素でいるのももちろん大事なんですけど『お客さんがこれだったら安心だろう、これだったら来てくれるだろうっていう人になりきる』ってことですね。

自己プロデュースですね。それでいうと坂本さんはどんな人なんですか?

僕は《人として安心できる人》。例えばわざとメガネをかけたり、あんまり痩せすぎないようにしたり。これは度入ってますけど、でもコンタクトにはしてないんです。

自分もブランディング要素の1つ
途中の美容師やめてシステムエンジニアっていうのはどういう経緯で?

あれはその当時20代前半であんまり考えてなかったんでしょうね。ただ儲かるって話だけで全くやったことないのにいってしまったという。
スキルはネットで調べるができない時代だったので紀伊国屋で立ち読みとかで覚えました。教えてもらえない環境だったし、参考書は高すぎて買えないものばかり。闘志燃やして絶対勉強してやるって。

それで習得できるのがすごい!
次に複業の方のお話しを。どんなことをされているんでしょうか?

美容学校の広報企画、あとマーケティングの仕事ですね。
今、美容業界では人材不足と言われてるのでその根本の部分、“もっと専門学生を増やす”というところを念頭に置いてやっています。
ある理事から依頼されて専門学校に行って高校生向けのガイダンスに出向くこともありますし、専門学校で授業をすることも。あとは先生方や理事長にアドバイスだったり。

全国での活動と伺っていますが授業は具体的にどんなことを?

1人で全国は限界があるので今は3校で、授業としては技術以外のこれから美容師としてこれは絶対必要だっていうところを。例えばwebに関しての自己ブランディングを学生のうちからやっておくとか。

最初にこの仕事をするきっかけはどこから?

とっかかりは5年位前の出来事ですね。美容をやりながら将来的な不安を考えたんです。色んな不安を抱えた時にもう1コ何か自分の助けになるものがあるといいなあと。
で、知り合い伝手で大手有名な某電気メーカーが美容家電を新しく手掛けるってなった時に美容系のアドバイザーとして抜擢されてプロジェクトに参加することに。
そこから始まりましたね。そこでマーケティングのことだったり色々勉強させていただきました。僕が担当していたのは B to B やB to Cなどの直接商品を手渡したり、感想をいただいたりの定量調査の分野。人の心を動かしたり、購買意欲を掻き立てさせたりとか。例えばホームページでそこをクリックさせるためにはどうするかとか。
そこが上手くいって噂伝いである学校理事の目に留まり「うちの学校がこうなんだけど・・・」っていう話からですね。

わあ。縁ですね。
その広報企画の他にもやってるんですか?どんな依頼があったりするんでしょうか?

下町で働いているとお客さんで下町の工業製品を作ってる方々がいらっしゃるんです。
日本の下町の技術ってものすごく素晴らしいものが多いんですけれど、OEMや下請けの下請けで自社製品がなかったりする。それなら自社製品やればって話なんですけど、美容師さんにも多いと思うんですが、技術集中でマネージメント部分が上手くできない。で、いくつかの会社さんにお話しを聞いて美容の側面から何か新しい製品作りをできないものかと。
【デザインなど試行錯誤】→【製品を作り】→【販売する】ところまでもっていくんですが、ちょっとそれだけでは足りない。やっぱりその会社の業績が上がるようにしたかったんです。
下町の工場は多くが一個の単価が低くLOT単位で捌くことで利益がでるやり方。そうじゃなくて一個あたりの単価で利益を生める、
今までB to Bの製品ばかりだったのをB to C 製品を作って地方自治体のお墨付きを得る。
そこからさらに海外輸出まで繋げるところまでお手伝いしています。
実際に作った製品『Sumida Comb』はスカイツリーや墨田の北斎美術館に置かせていただいています。

見よ!これぞ日本の技術‼︎

そういうところに置かせてもらう出展とかも坂本さんがするんですか?

はい。僕行きます。
今、その櫛もある海外の著名な美容家の方(名前は伏せますがみんなが知ってる著名人⁈)にお渡しして日本の技術どうですか?ってお見せしている感じではあるんですけど。
あとはすごいざっくりだと全然違うジャンルの5つ位の会社が1つのものを作る。先行き不安なので新しいイノベーションをって言われてるんすが、まず横の繋がりからしなきゃいけない。他にも販売時にもっとネットを使って発信させたいとか。それもインスタからベースから作ってインスタから購入できるように整えてあげたりしますね。

広報企画とか、マーケティング、ブランディングって言葉的にはよく聞くんですけれど具体的にはどんなことをするんですか?

例えば、美容師さんだったら、この美容師さんに髪を切ってもらいたいってところまで考えで実際に来店させるまでの方法を打っていくとか。
でもそれより美容製品とか新しいものに対するマーケティング、
例えばママさん達が美容室に来るために、「行きたいけど行けない」←「なぜ行けないのか?」→「そのためにはどうすればいいのか?」
お店側「子供OKですよ」→「けど来ない」←「なんで来ないのか?」っていうのを考えていくとかの方に興味がありますね。
『新しいものを立ち上げるっていうよりは元々あるのをより便利になるように橋渡しのようにゴール地点までを導いて正しく伝えていく』みたいな感じです。

なるほど。その他にもされていたりしますか?

考えていることはたくさんあります。
サービスを考えるのが好きなので、新しいサービスを考えてそれをアプリケーションだったりIT化していく取組みをどんどんしていきたい。
あとは地方自治体だったり公共の団体と組むのとかも興味あるのでそういうところで色々お仕事してみたいかなと。

だからシェアサロンにも興味あったんですね?

そうなんです。美容師さん達にすごい思うのが、一般的にいろんなオフィスで働いている人達が利用しているコワーキングスペースっていうものがありますよね。
CoWorking=それぞれの人達が繋がって新しい何かを生む
でも、それってそれぞれのコミュニケーション能力が長けてないと不可能なんです。だからコワーキングスペースで成功して成り立っているって実際はそんなないんですね。
でも、実は『美容室っていう空間自体がコワーキングスペースであって、それを繋げるのが美容師さん』なんですよ。だからお客さん達から色々なものを吸収して、そのお客さん達の其々持っている能力を自分が繋げて何か発想したり商品を開発したり新しい事業を結びつけるっていう場に僕たち美容師はいつもいるんです。
技術やる方に集中しちゃうんですけど、そういう役割が自分達にあると思うと毎日楽しく美容できるかなと。

求む!信頼のおけるビジネスパートナー
あるものを活かしてより最大限に使えてないところを使おうよって感じですね。
踏み込んだ話しになりますが、美容師の収入と残りの複業の収入どの位の割合ですか?

色々税金の問題もあり、複業の方をだいぶ削ってます(笑)。あと制限してますね。

今後の展開について会社化や投資家さんに向けてはどうしていきたいですか?
具体的なプランはありますか?

ある程度サービスを考えて動かすところまでは自分と周りで色々考えてやっていくんですけど、美容室のホームページ上などで新しい取組みを発信していこうかなと思ってます。
方向性としては医療介護系にすごい興味がありますね


そこは美容師のアプローチから入っての医療介護なんですか?

そうですね。だけど自分自身が現場に出るっていうのではなくて、今すでにある仕事、看護師さんだったりケアマネージャーさん、美容師さん、役所の担当さんなど、それを横繋がりにして何か稼働するシステムがあると今後の世の中はもうちょっと楽になるのかなって。
仕事って一つ一つ意味があって仕事があるので『それを活かしながらまとめるようなプラットフォームビジネスが好きで何か色々やりたい』んです。
でも、儲けたいわけじゃなくて『面白いかどうかがすごく大事。ずっとワクワクしてないとダメなんで複雑なほど燃えますね。
他にもいろんなことをしていきたい。
最近ベンチャーの社長さん達からも言われるんですけどこれから色々なことをやって行くには絶対に1人では無理だからパートナーが必要だからビジネスパートナーを見つけなさいって。
だから色々一緒にやりたいなっていう美容師さんと友達になりたいです‼︎

これから色々やっていこうという人達に向けてメッセージをお願いします

とりあえず一緒に飲みに行ってください!
其々みんな絶対に能力とか得意なものがあるので、お話しして一緒にできるものがあればやっていきたいと思います。

ありがとうございました

 


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